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バングラデシュの工場火災に数千人が怒りのデモ

バングラデシュ_2013_1
タズリーン・ファッション社の火災と労働者の安全の無視に抗議してデモ
中央左に、昨年9月大阪フォーラムに参加。私が関西のFTショップをご案内した組合の委員長ナズマさんの姿も見えます。


バングラデシュ
衣料工場の火災、112人の労働者が死亡


11月24日夜、ダッカ郊外、アシュリアのタズリーン・ファッション社(衣料品メーカー)の工場ビルで火災が発生し、110人(11人、あるいは112人という報道もある)の労働者が死亡した。

火災当時、このビルには約300人の労働者がいたと言われている。工場は出口がロックされており、階段が塞がっていて、消火器具もなかった。 火災の原因はビル1階に置かれていた発電機の電気系統のショートであると見られている。1階に大量の縫い糸が置かれていたために、火は猛烈な勢いで拡大した。消火活動は13時間に及び、25日の朝にようやく鎮火した。救出と遺体の収容には軍や地元住民も協力した。

タズリーン社を保有するトゥバ・グループは、これまでに防火対策について当局から繰り返し改善を勧告されていたが無視してきた。しかも3階建てという建築許可条件にもかかわらず、無許可で8階あるいは9階まで増築してきた。

この工場は1200人の労働者を雇用し、製品をウォルマート、テディー・スミスなどに納入している。モントリオールのNTDアパレル社は今年初めに、タズリーン・ファッション社が取引企業の倫理基準を満たしていないため、同社への発注を停止している。ウォルマートも昨年5月に、工場の安全基準への違反を理由に同社からの発注を停止した(1年以上停止されていた)。

衣料労働組合センター(GWTUC)の顧問弁護士のモントゥ・ゴーズさんが生存者から聴取した証言によると、「労働者たちは警報が聞こえたのでビルから逃げようとした。しかし、管理者は大したことはない、数分で収まる、そのまま働きなさいと言った。労働者たちは引き返したが、火は瞬時に2階と3階に広がった。4階以上にいた労働者だけが飛び降りることができた。ほかの人たちは炎に包まれて亡くなった」。

バングラデシュ労働者連帯センターのカルパナ・アクテルさんは火災に知らせを聞いて、午前0時過ぎに現場に到着した。9人が死んだと聞いた。「私が到着した時には悲鳴は聞こえなかったので、ほかの人たちは無事に脱出したのだと思った。12時間後に、消防士たちがビルに入った後で、悲鳴が聞こえなかったのは、(中にいた人たちが)すでに亡くなっていたからだったことがわかった。消防士たちの話では、3階の非常出口にはカギがかかっていて、その前に12人の遺体が積み重なっていた」と彼女は語っている。

身元の判明した50人の遺体は家族に返されたが、多くの遺体は識別が困難だったためDNA鑑定で身元を確認している。家族や知人の安否を確認するために多くの人々が工場と病院の前に集まった。ハシナ首相は、同27日を「国民服喪の日」とすると発表した。バングラデシュ衣料製造輸出業者協会は犠牲者の家族に各10万タカ(1タカは約1円)の見舞金を支給すると発表したが、トゥバ・グループおよびその経営者(カナダ国籍)の刑事責任を否認している

数千人が怒りのデモ

同26日に、アシュリアでタズリーン・ファッション社の火災と労働者の安全の無視に抗議してデモが行われ、数千人の労働者が参加した。労働者と犠牲者・行方不明者の家族は、火災の責任者を処罰を要求している。この日、この地域のすべての衣料工場は操業を停止した。労働者たちはアシュリアの主要な道路を封鎖した。

バングラデシュではこの10年間に工場火災で700人以上が死亡している。バングラデシュの衣料工場の製品の大部分は米国とヨーロッパの消費者向けであることから、南アジア等の衣料工場における搾取労働に反対している「クリーン・クローズ・キャンペーン」等の団体は、米国とヨーロッパ各国の政府に対して、アパレル製品のブランドや小売業者に対して「バングラデシュの火災とビルの安全性に関する協定」の締結を求めるよう要求した。

多くの多国籍企業は、労働者の安全についての監視を実施していると言っているが、企業による「自主的な」調査や監視では効果がない。この協定は、衣料製品の供給元にて独立した専門機関による防火対策の監視や、労働者が主導する安全委員会の設置等を要求するもので、すでにPVH、カルバンクライン、トミー・ヒルフィガーなどのブランドが署名している。(「ザ・ヒンドゥー」同25日付、「ザ・グローブ・アンド・メール」11月26日付、「ニュー・エイジ」同27日付、および「クリーン・クローズ・キャンペーン」のウェブより)。

バングラデシュ
火災を起こした工場の所有者の逮捕を要求してヒューマンチェーン


1月9日昼に、全国衣料労働者連盟(NGWF)をはじめとする労働組合の組合員約百人が、昨年11月24日に火災で112人の犠牲者を出したタズリーン・ファッション社の所有者の逮捕を要求して、ダッカのプレスクラブ前でヒューマンチェーンを行った(火災については本誌12月15日号を参照)。内務省と議会の労働委員会による調査で、同社の所有者が112人の死亡に責任があると断定され、関連する公訴が行われているにも関わらず、同社の所有者はまだ逮捕されていない。労働者たちは、所有者の逮捕のほか、犠牲者の完全なリストの作成と遺族
への補償、衣料工場の安全のための緊急の措置の実施、経営団体・政府・受注元企業が労働組合と協力して安全な職場を実現することを要求している。

(NGWFの1月9日付けプレスリリースより)
~労働情報』誌2012年12月15日号掲載
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